骨折の食事での治療について
骨折の治療のための栄養素
骨は破骨細胞と骨芽細胞により、再生を繰り返しています。骨折をすると、骨折をしたというストレスが体内では分泌されるため、大量のタンパク質が破壊されます。
骨折を修復するためには、タンパク質や結合組織の形成に必要になってくるビタミンCも必要になってきます。骨や結合組織の形成に必要なたんぱく質やビタミンCが不足すると修復が停滞しがちになります。
タンパク質
人体を構成するほとんどの部分(筋肉、神経組織、骨、血管、内臓、等)の主成分はタンパク質です。人間の細胞は古い細胞から新しい細胞へと入れ替わっていきますが、そのために必要不可欠な物質がタンパク質です。
そのため、良質のたんぱく質を摂取することが、回復の鍵となります。植物性のタンパク質(大豆など)よりも動物性のタンパク質(肉など)の方が、良質のたんぱく質と言えるのですが動物性タンパク質には脂質なども多く含まれるため、カロリーオーバーにならないように気を付けなければいけません。
ビタミンC
タンパク質とビタミンCは結合することによりコラーゲンという結合組織を合成します。そこで、タンパク質と一緒にビタミンCも必要になってきます。食品の中で野菜と果物から約9割のビタミンCを摂取しています。
カルシウム
骨はタンパク質、カルシウム、リン酸で構成されています。一番多いのはタンパク質なのですが、骨を形成している細胞は破骨細胞が骨を壊し、骨芽細胞がカルシウムを沈着させることにより新しい骨が形成されていて、います。
人体の中のカルシウムの99%は骨に蓄積されていて、残りの1%が血液に含まれています。血中のカルシウムの量が減ると、骨のカルシウムを溶かして、血中のカルシウム濃度を保とうとします。血中のカルシウム濃度が少なくなると骨を溶かしてしまう為、骨折の修復等に時間がかかってしまいます。
ビタミンD
カルシウムの吸収を高めるのにはビタミンDが必用です。カルシウムと一緒にビタミンDを摂取することで吸収や沈着率が高くなります。
ビタミンK
ビタミンDと同様に骨を形成するのに必要な栄養素となります。
骨折の回復を早めるための食事
骨折を一刻も早く回復させるためには「休養・食事・睡眠」が重要になりますが、その中で食事といった点で上記の栄養素を含む食事が重要となります。そのためにどのような食事をしたら良いかという事になりますが、ビタミンDは鮭やサンマなどの魚やシイタケなどのキノコ類、ビタミンKは納豆やブロッコリー、ホウレンソウやヒジキ、タンパク質は魚や豆腐、大豆製品、ビタミンCとして柑橘系の果物があります。
和食でお魚やヒジキの煮物、キノコの味噌汁、オレンジなどの定食を食べれば回復を早めるための食事をとることが出来ます。
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