骨折のリハビリ治療について
骨折の治療の過程
皮膚、筋肉、内臓などの大半の組織は損傷を受けると健康な組織に変わって、修復された瘢痕組織が生じ欠損した部分が治癒していきます。骨折の場合には、新しい骨の組織に置き換わるのが特徴で、修復の過程で発生する新しい骨は仮骨と呼ばれ、形成と成長はレントゲンによって確認することが出来ます。骨折は、独自の再生能力によって骨自体を修復するので、たいていの骨折は適切な治療を行えば正常な機能を取り戻します。
骨折の治癒の過程では、炎症期、修復期、モデリング期の3段階があります。
炎症期とともに治癒過程がはじまります。この打開では損傷を受けた軟部組織と血流量の増加によって骨折部位の周囲は腫れて圧痛を感じます。骨折した時に経験する痛みのほとんどは炎症期のものです。炎症は2〜3日で活動のピークを迎えますが収まるまでには数週間かかります。
修復期は骨折から数日のうちに始まり、数週間から数か月間続きます。新しい骨は仮骨と呼ばれ、この時期に骨が形成されます。新しい骨は安定さや付与さにはかけるため、修復期の期間は容易に変形したり、本来の位置からのずれをしょうじるため注意が必要です。ここから約3〜6週間後にはこの仮骨が石灰化して、強く固くなりレントゲンの画像にも映るようになります。
リモデリング期に関しては、骨が元の正常な状態に戻る時期で何か月も続きます。この時期は徐々に強い骨へと置き換わり、その骨が本来持っていた正常な形や構造が回復されていきます。再生中の骨に圧力をかけると、弱冠痛みを感じることはあります。
骨折のリハビリについて
基本的に骨折の治療には固定というのが行われますが、そのまま固定をして筋肉を動かさない状態でいると、固定されていた関節は日が経つにつれて、まっすぐに伸ばしたり、深く曲げたりできなくなってしまいます。
筋肉が萎縮してしまい、筋量が少なくなってしまいます。足の場合には、筋肉が大きいので数週間、ずっと脚にギプスをしていると最初は隙間のなかったギプスと太ももの間に手が入るくらいの隙間が出てきます。
ギプスを外すと、筋委縮による筋力低下が明らかになります。そこでリハビリを行いますが筋力低下が著しく、効果的に動かせない場合や強い筋収縮により骨がズレテしまう可能性がある時には、理学療法士が外から力を加えて行う。受動運動を行います。その後、チューブなどの軽い負荷から始め最終的にはウエイトスタック式のマシンでトレーニングが出来るようになるように筋力の回復を図ります。
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