開放骨折とは
開放骨折とは、折れた骨が体外に露出しているような骨折の事を指します。“複雑骨折”という名称を持ちますが、骨が砕けている“粉砕骨折”と間違えられやすい事から“解放骨折”と呼ばれる事が殆どです。皮膚の外に骨が飛び出してしまっているために、骨髄炎を起こしやすく、早急に手術を行う事が望ましいとされています。
開放骨折は骨折の中でも最も重い症状で、骨折した骨部分が体外に飛び出していることから交通事故や転落事故といった、大きな衝撃により起こる骨折になります。強い衝撃を受けること、骨折の部位の骨の癒着に加え開放部の感染防止や、傷口の復元も行わなければいけません。
皮膚、筋肉、血管にも損傷を与え、骨が外部に飛び出してしまう為、細菌感染を起こしてしまう事もあります。疲労骨折や圧迫骨折などの様にレントゲンやMRIといった機械を使わなくても目視できるので直ぐにわかります。
開放骨折の治療方法
開放骨折の場合は、治療は手術で行います。骨折している骨の部分の治療だけでなく、傷ついてしまった皮膚や筋肉、血管なども治療を行う必要があり、複雑な手術となる傾向にあります。また、その傷口から感染症になってしまう可能性もあるため、感染の予防として重要なことは3つが挙げられます
- 十分な創部の洗浄を行う事
- 適切な傷口の閉鎖
- 抗菌薬予防投与
という事になります。
基本的にリハビリの方法や考え方というのは、受傷や手術後の経過などによって異なりますが、動かさないまま固定をしていると筋力の低下や関節可動域の制限、骨密度の低下などが起こるほか、高齢者では痴呆等になってしまう事もあるため、段階を踏んでのリハビリは必要です。開放骨折の場合、固定による骨折部分の安定と創傷した部分が回復した段階で医師と理学療法士などの指導の下、リハビリを行う事が重要です。
※開放骨折についての詳細は、カテゴリー「開放骨折」を参照
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