骨折の手術方法

骨折の手術方法

骨折の手術方法について

骨折による手術

複雑骨折の場合には、傷口から細菌が入ってしまい感染症にかかってしまう場合があるので直ぐに手術を行います。また、単純な骨折であっても、骨がずれてしまい、骨の破片が飛び散ってしまうような粉砕骨折などは、外から修復できない為、手術となります。

 

それ以外にも、高齢者の場合、保存療法では骨が上手く繋がらなかったり、繋がるまでに長時間かかってしまう事があるため、早い段階で手術を行い、骨を固定して早い段階から動けるようにすることにより、寝たきりを防止するという意味で手術を行う事があります。手術の方法としては、症状によって異なりますし医師の判断となります。

 

手術の方法と種類

スクリュー固定という方法は、骨折した部分をネジで止める比較的かんたんな方法です。 

 

単純な骨折の場合にはこの方法がとられることあります。ピンニングというのも単純な骨折の場合に行われる方法になりますが、ピンを挿入して折れた骨同士を固定する方法になります。プレート固定は皮膚を切開して、骨折した部分をプレートとスクリューを使って固定させる方法です。上腕骨や大腿骨といった大きな、骨幹部が折れた場合や手のくるぶしの様な骨が繊細なところを固定させる時に使われます。

 

その他の方法として髄内釘固定というものがあります。骨の構造として、骨の中は空洞になっているのですが、その部分に髄内釘と呼ばれるインプラントを入れて固定をする方法です。こちらも上腕骨や大腿骨などの大きな骨が折れた場合などに、この方法が選ばれます。

 

手術を行う場所や、手術の方法によって異なりますが全身麻酔を使って行われる手術と部分的に局所麻酔をして行う方法とがあります。

 

全身麻酔のメリットとしての特徴は、副作用はなく元に戻る、無痛・健忘・無意識・不動状態というものが挙げられます。しかし、副作用や合併症として頭痛や吐き気やめまいといったものや、最も重症な合併症の場合には脳梗塞や心停止という事もあります。

 

局所麻酔のメリットとしての特徴は意識がある事、全身に及ぼす影響が少ない事、麻酔に必要な機器が少なく、全身麻酔より安価であること等が挙げられます。その反面、意識があるため手術中の記憶が残ってしまったり、まれに呼吸不全から心停止を起こすような重篤な合併症を合併症を引き起こすことがあります。どちらにせよ、手術を行う場合には医師と相談の上、どの方法が最適なのかを決定する必要があります。

スポンサーリンク