骨折の症状や治療
骨折とは
骨折については骨にひびが入る事や、骨が折れることを言います。通常は骨折を起こすと周辺組織の損傷(靭帯の損傷)等を引き起こします。ほとんどの場合、骨折はレントゲンによって診察をされていますが、部位や状況によりCTやMRIで診察が行われる事もあります。部位などによって、見落とすほど小さなひび割れから、大腿部の骨折で高齢者では寝たきり状態を招いてしまうような重度な骨折もあります。
いくつかかの分類方法というものがありますが、ここでは3つの分類について説明します。1つ目は傷があるかないかによる骨折、2つ目は折れ方の度合いによる骨折、3つ目はその他の骨折として分類をしていきます。
閉鎖骨折と開放骨折
閉鎖骨折は普通の骨折の事で傷を伴わない骨折のことで、開放骨折とは皮膚に傷を伴う骨折の事で、骨が砕けている骨折とは異なります。
不完全骨折と完全骨折
不完全骨折とは骨にひびが入る骨折の事で、完全骨折とは完全に骨が折れてしまい、ずれてしまう可能性があります。
その他の骨折(若木骨折、剥離骨折、疲労骨折)
若木骨折は子供に起こる骨折で、骨が完成していないのでボキッと折れるのではなく、しなるようになる骨折の事、剥離骨折は成長期に多い骨折ですが靭帯が引き伸ばされた際に、靭帯が切れるのではなく骨がはがれてしまう骨折です。(突き指等の際に起こる骨折です。)
疲労骨折は、繰り返しその部分に圧力がかかり徐々に骨折をしてしまうものです。足や下腿によく見られるほか、長距離選手などでは肋骨などにも起こります。
骨折と同時に、皮膚や神経、筋肉、血管や臓器などに損傷を起こしている事もあります。
もっとも多い原因は外相で、転倒や何かがぶつかるなどの衝撃、交通事故、スポーツ中のケガなどがあります。状況によって様々ですが、軽度な物から重傷な物まで幅広くあります。
骨折の症状と治療
骨折の症状としては、腫れや痛みを引き起こします。放置しておくと、合併症として神経や血管、筋肉や内臓への障害を伴う事もあり重篤となる場合もあります。治療法としては部位や、重症度などにより異なってきますが基本的には、ギプスなどの使用により行動制限をするための固定というのが一般的ですが、症状により手術を行う事もあります。
痛みというのが骨折では明らかな症状で、損傷した部分に力が加わると痛みが走ります。また、骨折の部位に触れると圧痛があったり、骨折した組織の周辺には腫れが出てきます。
そのために、可動域が制限されたり異常な方向に向いていしまう場合があるほか、動かすと痛みが増大します。
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